猫
猫のご飯。いろんな栄養が摂れるため健やかに育つためにとても重要なものです。しかしある猫飼いのおうちでは、ある日を境に猫がご飯を残す日が目立つようになりました。いったい、なぜ……? 猫のご飯拒否事件を猫飼いはどうやって向き合ったのか、レポートを残しておきたいと思います!
なぜ? 猫がドライフードを残すようになる
猫と暮らし始めて1年半ほど経過した頃でした。当時、我が家では猫のことで真剣に悩んでいたことがありました。それは猫がご飯を食べてくれなくなったことでした。
もともと家にやってきたときから、食が細いタイプだったようで、朝出したご飯をその場で完食できる猫ではありませんでした。それもあってか、我が家のご飯はいつでも食べたいときに食べられるフリースタイル制をとっています。ところが、ある日から目に見えてドライフードの食いつきが悪いなと感じる日が増えていきました。ネットで調べたところ、SNSで同じように悩んでいらっしゃる飼い主さんもいらっしゃいました。「うちの猫だけじゃないのか……」とホッとはしたものの、ご飯を食べてくれないのは困る。どうにかしなければ……。
そこで、まずは、どうしてご飯を食べてくれなくなってしまったのか、原因を考えてみることにしました。
猫がドライフードを食べてくれない原因を考えてみる
どうして猫がごドライフードを食べてくれなくなったのか。ネットで調べたり、普段の人間や猫の行動を振り返ってみました。あくまで我が家の場合になりますが、原因は3つあるのではないかと考えました。
猫がドライフードを食べない理由の仮説 1:ドライフードが口に合わない?
一番最初に思いついた仮説でした。ただ当時は半年ほど、ずっと同じドライフードをあげていました。何種類かフレーバーのあるご飯でしたが、フレーバーも変わっていません。つまり、少なくとも味は半年は変わっていない。でも、思い返しても半年前は同じご飯をしっかり食べていました。もし、仮にご飯の味が気に入らなかったのであれば、もっと前から食べなくなってもいいはずでは……? 一番最初に思いついた仮説ではありましたが、この仮説がドライフードを食べなくなった直接的な原因であると、当時は断定できませんでした。
猫がドライフードを食べない理由の仮説 2:ドライフードの質が落ちている?
前述しましたが、食の細いこともあり、食事は時間が決まっていません。置いているドライフードを自由に食べることができる“フリースタイル”。猫がご飯を残す日が目立つようになった頃、朝に出したドライフードをうっかり夕方まで出しっぱなしにしていることがありました。もしかしたら、朝から夕方までドライフードを出していたことで、湿気てしまったのかもしれないと考えるようになりました。猫のご飯は湿気や酸化が原因で質が落ちる可能性があるので、この理由がご飯を食べなくなってしまった可能性はありそうです。
猫がドライフードを食べない理由の仮説 3:ドライフード以外のおいしいものを知ってしまった……?
子猫時代はドライフードのみで育てていました。しかし……。愛猫が1歳を過ぎたあたりから、CIAOちゅーるなど猫のおやつを与えるようになってしまいました。
これまでドライフードしか知らなかった猫にとって、猫のおやつはとても新鮮だったのか、よく食べてくれていました。それがきっかけでドライフード以外の美味しいものを知ってしまい、ドライフードを食べなくなってしまったのではないか?という仮説です。
そこで、この仮説を立てたときにある実験をしてみました。それはドライフードの上にウェットフードを乗せてあげてみること。結果はどうだったのでしょうか? 結果はドライフードの上に乗ったウェットフードだけキレイに食べ、その下にあるドライフードにはノータッチ……。何日か試してみたのですが、ウェットフードだけを食べる日が目につきました。(そんなにドライフードが食べたくないんか……汗)この実験結果を踏まえると、猫にとって「ウェットフード>ドライフード」の図式になっていることは明らかそうです。当時はむやみに猫におやつを与えていたことを反省したものです。
猫がドライフードを食べてくれない仮説に対してどう対処した?
ハッキリと「これが理由だ!」と断定ができるものはないのですが、なんとなく原因らしきものは見えてきました。ではその原因に対して、どのように対処をすればいいのでしょうか。猫飼いは考えました。とはいえ、突然何かを大きく変えてしまうと、猫にとってストレスになる可能性がある。焦る気持ちを抑えて、少しずつ対処してみました。
猫がドライフードを食べないことへの対策 1:酸化していないドライフードを買い直す
猫は嗅覚が優れているので、匂いの変化を敏感に感じるそうです。例えば、ドライフードもきちんと保存ができていないと、わずかな隙間から酸化するため、開封時よりも風味が落ちてしまうそうです。風味が落ちた結果、猫がご飯を食べなくなる可能性は否定できません。
猫のご飯が酸化しているかどうかなんて、人間の眼力と嗅覚でわかるはずはありません。とはいえ、“ちゃんと猫のご飯を密封して保管してたから、酸化してるはずなんてあるわけない”とも言い切れませんでした。そのため、まずは酸化していないドライフードを買い直しました。
猫がドライフードを食べないことへの対策 2:ウェットフードや猫のおやつ封印する
少し心を鬼にして、ウェットフードや猫のおやつを一時的に封印しました。とはいえ、突然これまで食べていたウェットフードやおやつがなくなってしまうと、猫にとってストレスになったり、ドライフードそのものを食べてくれなくなる可能性も否めない。そのため、猫用のかつおぶしをなるべく細かくして、ドライフードに混ぜてあげてみました。
当時あげていたかつおぶしがこちらです。無添加なのがいいなと思ったので、こちらをチョイスしたのですが食べてくれていました。
猫がドライフードを食べないことへの対策 3:ご飯をこまめに取り替える
これまでのご飯フリースタイル制から、思い切ってご飯の時間を朝と晩で決めようかとも思ったのですが、いろいろとガラリと変えてしまうのもよくないかと思い、猫が食べたいときにご飯を自由に食べられるフリースタイルは続行することにしました。そのかわり、常に新鮮なご飯が食べられるようにこまめに取り替えるようにしました。当時は夏だったこともあり、3時間おきぐらいにこまめに取り替えていました。こまめに取り替えることを重要視していたため、1回1回お皿に盛る量は少なめ。なるべくフードロスにならないように心がけました。
猫飼いの対策の結果は果たして……?
始めた当初は、それでもご飯を残す日々が続きました。焦ったり、不安になったりすることもありましたが、まずは1ヶ月ほど様子をみると決めていました。あたたかく見守る効果があったのか、少しずつ食べてくれるようになりました。
これまでブログに何度かCIAOちゅーるが登場していますが、この事件以降、ちゅーるは「ご飯を完食した日にしかあげない」というルールにしています。意外に甘やかしてないんですよ。
いまでこそ思い出話のようにブログにも綴れていますが、当時はわりと真剣に悩んでいました……。これ以上何をどうしたらいいの?と気持ちばかりが焦るときがありましたが、人間目線ではなく猫の性格や生活スタイルを踏まえて考えることがとても大切なことだと実感しました。