猫
猫と暮らして驚いたことのひとつが「猫の抜け毛」問題。“こんなに抜けるのか!”と驚きましたが、猫と一緒に暮らす以上、この問題は避けられません。猫飼いが約3〜4年の生活のなかでたどり着いた、猫の抜け毛の対処法を書いていきたいと思います。ちょっとアナログな手法もありますが、今のところ、これがベストまでいかずとも、ベターな対処法です。参考になれば嬉しいです!!
猫飼いの悩みのタネのひとつ「猫の抜け毛」
幸せな猫との暮らしのなかでも、悩みはあるもの。そのひとつが「猫の抜け毛」問題。おそらく、猫飼いさんの困ったあるあるのひとつではないでしょうか。部屋のあちこちに、ふわふわした抜け毛が落ちているのはもはや日常茶飯事。掃除機をかけた直後であっても、あらゆるところで抜ける猫の毛。換毛期シーズンとなれば、いつにも増して抜け毛が増える増える……!! おかげで掃除機をかける頻度が劇的にあがり、部屋がキレイに保たれます。だけど、それでも困ってしまうのが、猫の抜け毛が洋服や生活品についてしまうこと……。長毛猫ということもあってか、あらゆるところに毛がついてしまいます。猫と暮らしている以上、仕方ないことでもありますが、困ることがあるのも事実。完全に解決するのは不可能かもしれませんが、なるべく猫の抜け毛にストレスなく向き合いたい。
そんな思いとともに、猫飼いが導き出した対処法について書いていきます。
その前に、まず猫飼いの家では実際にどんなシチュエーションで猫の毛に困っていたかも書いておきたいと思います。
猫の抜け毛に困ったシーン 1:衣類に猫の毛がびっしり
猫あるあるエピソードだと思います。一番困っているのが衣類への付着です。とにかくトップスにもボトムスにも猫の毛がびっしり!! あまりに猫の毛がついているので、愛されてるな〜って勘違いすることも(笑)。
経験してみてわかってきたことがあり、衣類の素材によって猫の毛のつき具合はかなり変わる印象です。一番びっしりと猫の毛を呼び寄せるのは、言わずもがな綿素材。洗濯が終わり、クローゼットに片付けるのが少しでも遅れてしまうと、すでに猫の毛が付着します。猫の毛を呼び寄せているのではないかと思うほどです。
反対に猫の毛を呼び寄せない素材は、革素材やダウンコートですが、あまり何着も持っているものではありませんよね。
当然のことながら、洋服の色によっても猫の毛の目立ち具合が大きく変わります。愛猫は白毛がメインのため、猫の毛が一番目立つのは黒いトップスです。黒以外にもダークグレーやカーキなど、いわゆるアースカラー系の色味の洋服は猫の毛がよくわかります。反対に、白いトップスや淡い色味のトップスは猫の毛が目立ちにくい印象です。まぁ、目立っていないだけで、白いトップスを目を凝らしてみてみると、猫の毛がびっしりついているんですけどね(笑)。トップスの色と同化しているからわかりにくいだけということです。反対に、黒猫ちゃんと暮らしているご家庭は、白いトップスが一番目立ちやすいのではないでしょうか。
短毛の猫ちゃんと暮らした経験がないため、短毛猫の場合がどうなるかはわからないのですが、大きく変わらないのでは……?と予想をしています。
猫の毛に困ったシーン 2:タオルに潜む猫の毛
盲点だったのがタオルです。タオルにも猫の毛は付着します。パッとタオルを見るだけだと、洋服のようにびっしりついているようには見えないのですが、どうやらタオルは繊維の中に毛が潜入しているようなのです……。お風呂上がりにタオルでからだを拭いていると、なぜかからだに猫の毛が付着。飼い主はヨガが趣味なのですが、ヨガレッスンに行き、汗を拭いていると、猫の毛が突然まつ毛に絡んできます。
さらにタオルはからだだけでなく、顔まわりにも使うものなので、目の中に猫の毛が入ったり、まつ毛に猫の毛が絡むと、違和感で目がゴロゴロすることも……。
他にも、部屋の四隅に固まる猫の抜け毛の大群や、寝具に付着する猫の毛など、あらゆるものに猫の抜け毛は結びついています。
猫飼いの家で実践する「猫の抜け毛」対処法
猫と暮らす以上、猫の抜け毛は仕方ない問題ではありますが、できることなら少しでもストレスフリーで生活したいのも本音です。そこで洋服やタオルについてしまう猫の毛に対して、実際に猫飼いの家で実践している対策を紹介します。
猫の抜け毛対策 1:洗濯機を使うときにアイテムを使う
洗濯機で衣類やタオルを洗うとき、洗濯機を回しながら毛を取ることができるスポンジを入れて一緒に回しています。「FREELAUNDRY(フリーランドリー)」というメーカーのスポンジです。
すでに1年以上使っているので、スポンジ自体にもかなり年季が入っています………。正直に使用感をお伝えすると、このスポンジを入れたからといって、劇的に衣類やタオルへの毛の付着がなくなることはありません。ただ、何も入れないで洗濯を回すよりは入れた方が良さそうという印象です。実際にスポンジを入れて洗濯機を回すと、スポンジの周りに猫の毛と思われる白い毛が付着します。ただ、想像より取れないので過度の期待はやめておきましょう!
スポンジで結構取れたなぁー!!と思った日の1枚です。普段はここまで付着しないです。
猫の毛対策 2:衣類やタオルをしまうときにコロコロする
衣類やタオルを干し、取り込み、畳んだあとに、多くのご家庭はクローゼットや収納ケースにしまうかと思います。その前に、ひと手間をかけると、猫の抜け毛のストレスが軽減します。それは洗濯物を畳むときに、コロコロクリーナーで衣類やタオルに付着している毛を取ってから畳むようにしています。
かなりアナログな手法ですが、個人的には効果がある手法だとも感じています。とはいえ、面倒は面倒。続かなくなってしまうことが一番NGなので、あまり神経質にならないことも大切です。そこで洋服は表部分の一面を軽くコロコロ、タオルは両面をそれぞれ1回ずつ軽くコロコロする程度にしています。
とにかく細く長く続けることが大切だと考えているため、時間があるときは念入りにかけてもいいですよね。反対に時間がないときはタオルだけにする、など臨機応変にして続ける努力をしています。続けている効果があるからなのか、タオルに付着する猫の毛の量は減ったような気がしています。超絶アナログな手法ですが、効果はありそうです。
意外と盲点だけど、重要なのが洋服などをしまうときは、クローゼットや衣装ケースを必ずきちんと閉めるようにすることも大切! なぜなら、猫はからだが柔らかい動物のため、ほんの少しの隙間から侵入することがあるからです。クローゼットの衣装ケースを完全に閉め忘れ、その隙間から侵入を許し、衣装ケースの中で猫に寝られて、洋服が猫の毛だらけになったのは本当にあったお話です(笑)。猫が侵入しなくても、猫の抜け毛が風になびいて衣装ケースに入る……っていうパターンもあります。気をつけましょう。
猫の毛対策 3:シーズンオフの洋服はカバー付きワードローブに避難する
猫の抜け毛の付着が気になるものや滅多に使わない洋服は、カバー付きのワードローブの中にしまって猫の抜け毛の付着を防ぐようにしています。
アイリスオーヤマから発売されているワードローブです。思いつきで購入したものだったのですが、クローゼットの中にぴったりと収まるサイズで値段のわりにかなり優秀です。付着が目立つ黒い洋服や普段使わない冠婚葬祭の洋服などを入れています。これが思っていた以上に便利で使いやすいです。商品購入時はバラバラで届くので組み立てが必要になりますが、組み立ても女性ひとりで簡単にできました。(とはいえ、もうひとりいた方がもっと簡単にできると思います)
唯一のネックはワードローブ自体、わりと大きいため、クローゼットの中に入っていると場所をとってしまうことでしょうか。それでも抜け毛が予防できるので、ありだったかなと思っています。
猫の抜け毛対策……。いろいろと試行錯誤していますが、猫の毛を完全にどうこうするのは難しいです。今回ご紹介した対処法であっても、猫の毛が完全に付着しないかといえば、決してそうではありませんが、付着を少しでも防ぐための努力をすることは大切かなと感じてもいます。
猫との幸せな暮らしのなかには、ときどき不便や苦労を感じることもあります。でも、一緒に暮らしている以上、お互いが少しでもハッピーに暮らすためにはどうすればよいのかということを念頭に思考を回して試してみることも大切だと思います。この考えは猫と人間との暮らしだけでなく、人間同士の関わり合いにも大事な心がけだな〜ということを、今回のケースで学ばせてもらっています。改めて猫との暮らし、学びが尽きません。