猫
年末年始やGWなど長期休暇中は遠方の実家などへ帰省する絶好のタイミング。猫と暮らす人間は、どのように帰省をしているのでしょうか。関東エリアに住み、実家は関西エリアにあるという、ひとりの猫飼いが猫を連れた帰省の際に気をつけていることなどをレポートしたいと思います。
目次 非表示
猫を連れた帰省あれこれ
猫と一緒に暮らすまでは身ひとつで気軽に帰省ができました。しかしながら、猫と暮らすようになってからは帰省するのも少し大変になりました。1泊程度の帰省であれば、猫を自宅にお留守番させる方法もあるかもしれませんが、関東から関西に帰省ということもあるので、最低でも2泊はしたい。そうなると、猫をお留守番させて帰省はできません。かといって慣れないペットホテルに預けるのも選択肢にはありません。そうなると、猫を連れて帰省することになるのですが、車がない我が家は公共交通機関を使っての帰省になるので、やっぱり神経は使います。猫を連れての帰省のあれこれを書いていきます。
ペット連れの公共交通機関の利用について
ペットを連れて公共交通機関を利用するときは、キャリーケースの中にきちんと入れておくことが大切です。やはり公共の場にはマナーやルールがありますし、動物が苦手な方もいますので、配慮は必要だと感じます。公共交通機関にペットを連れていく場合は、それぞれの公共交通機関ごとにルールが設けられている場合がほとんどなので、ペットを連れて帰省する際には利用する交通機関のホームページなどからルールを確認するようにしておきましょう。おそらく、多くの公共交通機関が「手回り品」としてであれば、ペットの持ち込みを許可しています。
手回り品は原則として、縦・横・高さの合計で250cm、長さ2m、重さ30kg以内のものを最大2つまで持ち込むことができる
引用:ウィキペディア
例えば電車を利用する場合、ペットが入ったキャリーケースはこの「手回り品」扱いになり、窓口で手回り品きっぷを購入する必要があります。
猫飼いの猫連れ帰省はどうする?
それでは、ここから実際に我が家で帰省するときのエピソードをご紹介したいと思います。関西エリアの実家に帰省する際に利用する公共交通機関はJRと新幹線です。猫にとっては長距離の移動になるのでストレスがかかってしまうことはわかっていますが、なるべく猫にとってストレスがないように、かつ、周りの方にご迷惑にならないように我が家なりに心がけています。
事前準備
猫がキャリーケースの中でトイレしたくなってもいいように、キャリーケースの底におしっこシートを敷いておきます。実際にシートの上でおしっこをした経験はありませんが、念のためです。また長距離の移動は猫にとって少なからずストレスになるため、少しでもストレスが軽減できそうな工夫をします。お気に入りのおもちゃや飼い主の匂いがするアイテムをキャリーケースの中にいれます。移動する季節に応じて工夫する場合もあります。暑い夏場は保冷剤をタオルに包んで入れたり、寒い冬場はカイロをタオルで包んで入れて暑さや寒さ対策もしています。
今回キャリーケースの中に入れたおもちゃは、最近お気に入りのけりぐるみと飼い主の匂いがついているであろうフェイスタオルにしました。
友人の猫飼いは長距離移動の際は、袋に猫のウンチを入れてキャリーケースに中に置いておくそうです。猫が自分の匂いを感じることができていいんだとか。
猫を連れて電車に乗る場合
最寄りの駅で手回り品の切符を窓口で購入します。JR東日本の場合になりますが値段は距離に関わらず280円です。
購入する時に駅員さんから手回り品の切符の提示を求められたら提示するように言われますが、実際にこれまで提示を求められたことはありません。でも目的地に着くまで切符は捨てないようにしましょう。JR東日本で手回り品のきっぷを購入すると、写真のようなレシートの形ですが、JR西日本の窓口で買った場合はワイヤーで止められるような形のきっぷです。同じJRでもきっぷの形は異なるようです。
実際に電車に乗ってからですが、猫を連れて電車に乗る場合は席が空いていても座りません。キャリーケースは大きいので周囲の方のご迷惑になる可能性がありますし、隣に猫アレルギーの方もいる場合も考えられるので、なるべく人の少ない車両を選び、端っこでキャリーケースが見えないようにしています。
猫を連れて新幹線に乗る場合
新幹線に乗った場合も、キャリーケースが見えないように隠します。猫にとって大きな音はストレスになるので、新幹線の音を少しでも軽減できるようにという配慮と、隣に猫アレルギーの方が座った場合などを仮定しています。夏場はバスタオルやブランケットを持ち込んでキャリーケースの上からかけて、冬場は自分が着ていたコートを上にかけています。
この効果がどれほどあるのかはわかりませんが、今のところ、新幹線で隣に座った方からクレームをもらったことはありません。また、もし猫に何か異変があった場合でもすぐ気づくことができるように、キャリーケースは上の荷台に置きません。
電車内で猫の様子を見る場合
我が家の関東から実家のある関西までの移動はドアtoドアで4時間前後かかります。いろいろと負担をかけない工夫をしていても、やはり猫が心配になるものです。最寄り駅の改札に入る前におやつをあげるようにしています。新幹線でどうしても心配になった場合は、キャリーバッグごと持ってデッキまで移動し、チャックを小さく開けて様子を確認するようにしています。猫の様子を見る場合でも、なるべく周りの方の迷惑にならないように気をつけています。
今回は新幹線と電車の場合の話をメインにしましたが、改めて調べてみると飛行機やバスでもペット連れの場合はさまざまなルールがあるようです。世の中には動物が苦手な方がいらっしゃいます。周囲に迷惑がかからないようにするのも、飼い主の努めだと思いますし、周囲との摩擦がない方が飼い主にとってもペットにとってもストレスが軽減しますよね。
例えば、我が家は猫連れでタクシーを利用する場合がありますが、乗車の前に必ず運転手さんに「猫がいるけど問題ないか」を確認します。猫がいることを伝えて乗車を拒否されたことはありませんが、運転手さんが猫アレルギーの場合も大いに考えられますからね。お互いがストレスなく、思いやりを持って接することが大切なんだなーということも猫と暮らして改めて学ばせてもらったことのように思います。