猫
猫も人間と同じ生き物ですから、人間と同じように体調を崩すことがあります。わかっていたとしても、「実際に体調が悪いときに気づけるのだろうか?」と思う方もいるかもしれません。今回はそんな猫飼いさんたちに少しでも参考になればいいなと思いながら、我が家で実際に起きた猫の体調不良の一部始終を書いておきたいと思います。
<猫が体調不良になった話>どんなことが起きた?
猫が体調不良になったのは、我が家へ来て2週間ほど経過したタイミングでした。飼い主は、いつも通りに子猫の朝ごはんを用意し、自分自身が会社に行く準備を始めます。その日は、会社に行く準備が早めに終わったこともあり、家を出るまで猫と遊ぼうと、猫じゃらしを手に取りました。ただ、なんだか、遊び方がいつもと違って、猫の様子がおかしい……。そう思ったのですが、その日はどうしても会社を遅刻することができず、自宅に残っていた旦那に事情を話し、後ろ髪を引かれながらも会社へ出社。家を出た後、猫が下痢をしたそうです。すでに出勤途中だったため、実際のものは見ていませんが、旦那いわく結構な下痢だったそうです。
猫のウンチは健康のバロメーターとも呼ばれています。猫のウンチがいつもと違う場合は、からだに何か支障がでている可能性があるそうです。下痢もなんらかの予兆を示している可能性が高いと思い、動物病院に連れて行ってもらいました。
動物病院に行くと、先生が丁寧に便の中身やからだをいろいろと調べてくれたそうです。検査の結果は、体内に悪玉菌が増殖しているうえに、目が結膜炎になりかかっているとのことでした。原因の断定できませんでしたが、我が家に来てまだ2週間。慣れない家に来たことで、猫なりにストレスを感じていたのでしょう、とのこと。猫を初めて暮らすいえど、猫にとって快適な住環境をつくってあげられなかったことをとても反省しました。さいわい、猫は病院で薬を処方してもらい、毎日飲ませたところ、みるみる元気になりました。ちいさなからだなのに、薬を飲んでくれて本当によく頑張ってくれました。
<猫の体調不良の予兆>どんな変化があった?
猫が元気になってから、当時のことを振り返ってみると、その日は朝から体調不良の予兆がいくつかありました。明らかにいつもと様子がおかしいことがあったら、なにかあるかもしれないと疑ってもいいかもしれません。実際に、我が家ではどのような予兆があったのかを書いておきたいと思います。
体調不良の予兆 1:猫がおもちゃで遊ばない
当時、我が家の猫はねこじゃらしのおもちゃが大好きでした。ねこじゃらしを振りかざせば、どこにいても飛んできて、喜んで戯れるのですが、その日はねこじゃらしを振りかざしても全然楽しそうに遊ばない。かろうじて、座ったままその場で何回か手を出してくる程度で、いつものように猫じゃらしに突撃してくることもありませんでした。
体調不良の予兆 2:猫がご飯にまったく手をつけない
朝ご飯を出してあげると、喜んでご飯にがっつくのですが、その日は朝からご飯に一度も手をつけていませんでした。前日の夜もご飯を完食していたので、お腹がいっぱいになっているとは考えにくい状態。違和感を感じ、ご飯のお皿を猫に近づけたのですが、嫌がるそぶりをみせ、食いつく様子がまったくありませんでした。
体調不良の予兆 3:猫がとにかく動かない
普段なら、朝からそこらじゅうを気ままにウロウロしている猫。ただ、その日はひとつの場所でじっと座ったまま、動く気配がまったくありません。おもちゃで気を引こうとしても、そこから時々手を出してくる程度で、とにかく動きませんでした。
<猫の体調不良から学んだこと>声が出せないからこそ変化に敏感に
当たり前のことですが、猫は人間の言葉を話せません。つらくても「つらい」って人間にわかるように言ってくれません。だけど、何かあったときに気づいてあげられるのは猫と暮らしている飼い主しかいません。毎日きちんと猫と向き合って、ケアをしてあげ、なでてあげる。これをしていれば、いつもと様子が違うことに気づけると思うのです。そして、いつもと違うと思ったら、対処して、守ってあげないといけません。ものすごく当たり前の事を言っていますが、当時はその自覚が弱かったのだと思います。大事には至らなかったことが不幸中の幸いですが、飼い主の気持ちが一層引き締まった出来事でした。
余談ですが、猫が体調を崩した日、飼い主は通勤途中に脂汗をかくほどの腹痛に襲われました。今でも、この偶然は偶然じゃないような気がしているんですよね(笑)。こういうのってシンクロするみたいなのを、どこかで読んだ事があったような……。勝手に意味づけをしたがっている部分もあるかもしれませんが、実際はどうなんでしょうね? とにかく、猫も人間も元気になってよかったです。